手持ちのDVD📀の中から本作を選び、長尺だけど、思い切って観てみた。
哲学っぽい感じ。ちょっと難しかったな。
美しい映像の連続で、行間を読むような作品だ。おもしろいってわけではなく、どちらかと言うと、退屈なんだけど、何故か淡々と観進められた。
美しい妻ヴェラ、そして小学生くらいの息子とまだ幼い娘を連れて、田舎の家へ来たアレックス。
束の間の休暇といった感じだ。
ある日、アレックスは妻から妊娠していることを告げられる。しかも、彼の子ではないという。その瞬間から、ひと夏の美しい爽やかな休暇に暗雲が立ち込める。
俺の子ではない…だと?
だとしたら誰の子なのだ?言ってみろ。
アレックスは完全に動揺し、苛立ちと怒りを隠せない。
このヴェラの告白と言葉の意味。
この謎が後半、明かされる。
タイトルは『ヴェラの祈り』だ。祈る資格はあるのか!と浅いわたしは観ていて思った。
ところが、この物語には切実な妻の思いが隠されていたのだ。しかし、アレックスは大馬鹿者で鈍感ちゃんなので、対話だったり、向き合うことを放り投げてしまうのだ。
時すでに遅し…とはこのことよ。
観終わったあと、当たり前にそばにいる人にこそ、感謝し、大事にしなきゃな…と改めて思った次第である。