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ライオット・クラブのemilyのレビュー・感想・評価

ライオット・クラブ(2014年製作の映画)
3.7
英国の名門オックスフォード大学では数百年の歴史を持つ秘密のクラブ"ライオット・クラブ"と言う超エリートの10名のみが入れる会員制クラブがある。新入生のマイルズも念願の会員に認められるが、そこにあるのは金にものを言わせ、酒とドラッグにまみれた晩餐会と醜い会長の座争いがあるだけだった。彼らの欲望がむき出しになった時、悲劇が起きるが。。

権力と金、これで全てが解決していた彼らには罪の意識が全くない。誰にも責められることなく、金を払えば何だって思い通りになってきたのだから、それを悪いことだと思える意識が備わるはずがない。彼らには心が欠けている。痛みや挫折を感じたことがないのだから、人に優しくできる心が備わる訳もない。

だからと言って10人が強い絆で結ばれている訳でない。ただ騒ぐための仲間であり、都合が悪くなると平気で切り捨てる。大事なのは自分の経歴だけ。それはすなわちお金と権力に繋がっていくからだ。一言で言えば腐っている。でも大人も彼らのお金に群がる世の中だ。悪いことを悪いと正してくれる大人が居ないのだから、世の中全てが彼らの思い通りになってしまうのだ。
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