結末を見ると、途中のマイケルの言葉により深みが増すんだろうなと思った。
過去の生い立ちや誰かの言葉でもなく、今目の前にいる僕を見て欲しい、という言葉をじわじわ考える。
幼少期のトラウマから愛着障害が生じ、人に対して試す様な言動や行動が多いのかななどとつい考えてしまう。
マイケルの事を純粋に受け止めたいという気持ちでこういった事を考えるのは良い事だと思うが、
診断を下して「そういう患者」というカテゴリーに分けて接するのは、マイケルの様に知性がある人からすれば屈辱的で悲しいことだと思う。
対等に真っ直ぐ自分と向き合って欲しいとマイケルは強く渇望していたのではないか。
周りの人がそのように接してくれた時だけは、マイケルの表情は柔らかい優しい顔になっていた様に感じる。
2度目を見ればもっと発見があると思う。