さわだにわか

天使のはらわた 名美のさわだにわかのレビュー・感想・評価

天使のはらわた 名美(1979年製作の映画)
3.4
少なくとも映画においては名美史上いちばんダメな名美の出てくる『天はら』田中登編だが石井隆の狙いを察するにこれは女を食いものにする男社会の中で自身も女を食いものにする(今どきの言葉で言えばセカンドレイプというやつ)ことで成り上がろうとするものの結局は…という物語で、性差別と搾取の構造を告発するものでありましょう。

現実と妄想が入り乱れわけわからんことになるラストは石井隆の後年の監督作『人が人を愛することのどうしようもなさ』と似通っており、そのプロトタイプとして観ることもできる。
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