ピュンピュン丸

北の国から'89帰郷のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

北の国から'89帰郷(1989年製作の映画)
4.9
実家の自分の部屋をかたしていたら、昔録画したビデオテープが出てきて視聴。

CMに田中美奈子が出てきたり、さくら銀行が出てきたりと、懐かしさに心躍らせているうちに、さだまさしが流れ、気づけば、瞼腫らすほどに泣いてしまっていた。

『北の国から』’89帰郷
子供たちが富良野を離れ、一人前になっていくころの話だけに、親視点で観ると、時の流れの無情さがひしひしと感じられ、せつなさがひとしお。やばい。(涙)

もはや吉岡秀隆が純なのか、純が吉岡秀隆なのか。中嶋朋子が蛍なのか、蛍が中嶋朋子なのかわからなくなるほど、この二人の演技は素晴らしい。

特に純は最高。赤マンとのシーンがいい。自分はこれほどまでにこの時代の思春期の少年を見事に演じた人を知らない。繊細な心の動きや葛藤、怒りが観る者に自分ごとのようにしっかり伝わってくるからスゴい。

五郎(田中邦衛)がお風呂につかりながら、薪を焚いてくれている子供と話すシーンは…。

田中邦衛さんは、青大将とか仁義なき戦いなどの役どころとか小狡い役が多かったけど、五郎役で完全にイメージ逆転だな。名演技という点では相変わらず。

ドラマのなかで尾崎豊さんの曲や長渕剛さんの曲を上手に使っている。いいドラマなだけに長渕剛さんの悪い噂がとても残念。