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ズートピアのののネタバレレビュー・内容・結末

ズートピア(2016年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃から警察官になることが夢なのに、周りのみならず親でさえもウサギが警察官になるなんて無理と言ってくるのがしんどい 当の本人は全ての言葉を自分の信念を強くする助けとしてしまう前向きさでそんなの屁ともしてないのが救い
へこたれない強さとウサギの脚力と小さな体を活かして首席で警察学校を卒業したにもかかわらず、配属先で舐められ違反切符係にされ、無理なノルマを課せられて…それでも倍の切符を切るジュディ、つよいこ……嫌われてしまうお仕事なのに、真っ暗な部屋に帰ってきてレンチンの食事も満足できるものではなく、それでも両親からの電話には明るく対応してしまう新人社会人、見ていて心が痛い

渋々一緒に捜査してくれるニック優しい 録音データがあるとはいえ、ジュディを置いてするりといなくなることもできたのに、最後までついてきてくれるなんて
警察内でもキツネに対して偏見があり、ウサギに警察官は無理だと署長自ら言ってしまうのはやめてほしい 署長にクビを言い渡されたジュディを庇って得意の話術で署長を黙らせ、ゴンドラに「Officer Hopps」てエスコートしてくれるニックカッコすぎた…🦊上司からも過小評価されてしまうジュディを見て、キツネであるだけで周りから差別されレッテルを貼られてきた自分の境遇を共有してくれたの、わりともうしっかり重めの感情では?レッテルに合わせて詐欺師を演じてきたニックが、自らトラウマ的出来事を語るなんてさあ
正義感でまっすぐドーン!と立ち向かうジュディに対して、裏社会に生き詐欺をしてきたニックの思考が輝く監視カメラのシーンすごく好きだし、今までの経緯があってこその能力をジュディが評価していたのもよかった
いつもだいたいcarrotとかHopps呼びなのに、水からなかなか上がってこないときはJudy呼びになるの大変好きでしてよ

ヒーローとして会見に出て矢面に立たされてしまうのも、記者たちから問い詰められて見たまま聞いたままを伝えるしかない(行方不明確保から時間が経ってないことや慣れない会見をしていることで、それほど状況を飲み込めてなかったり緊張で口が回ってしまったり)のもジュディのせいではない……肉食動物ばかりが野生化しているのは本能のせいだと言ってしまって、それがニックのことも傷つけてるのにそのことにすぐ気づけないのは心の奥で「そうなる可能性はある」「そうなっても仕方ない」と思ってしまってるからで、その状態に気づけてないジュディがなにを言おうと全部ニックに突き刺さる言葉にしかならないのがしんどい
自分の言葉で肉食動物たちを追い詰めてしまったと責任を感じているのも、元々正義感の強い子だけに全部背負い込みすぎてて心配になる 

耳の間から顔を覗かせるニック🦊スピード上げて!わたしを信じて!で確実に狙った結果を出せるジュディも強いし、ジュディを信じて行動したニックも強い あのドタバタの中アタッシュケースを守り、ちゃんと携行して避難するその手腕、さすが元詐欺師……
博物館で追われているときに負傷したジュディを見捨てず、なんとか2人で逃げ延びるための策を考え、ベルウェザー側へ銃が渡ってしまうという最悪のシナリオを想定して弾丸をブルーベリーに差し替えるの機転がききすぎ🫐冒頭の演劇シーンを彷彿とさせるいい演技っぷり
劇中に何度か出てくるIt’s called „the hustle“, sweetheart.、クロウハウザーの愛されキャラぶり(ドーナツ持ってきておかえり祝いしてくれる同僚最高すぎ)、ナマケモノたちによる運営の運輸局、すべてよかった シャキーラの主題歌も明るく勇気づけてくれるナンバーで大好き
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