前にMUBIにラヴ・ディアス作品が一気に追加された時に1時間くらい見て断念したのをリベンジ。70年代フィリピン、独裁者マルコス政権下にある小さな村が舞台。恐らくわざと長くして手軽に消費されるような映画にならないようにしているから覚悟はいるけどやっぱり長い。前半村人たちのゆったりとした生活の、自然な時間の流れから感じ取れる日々の不安を共有したからこその後半の2時間半の展開。でも5時間半は長い。こんなに長くてももっとこの村人たちの行方を見届けたいと思わせるのはすごい。雨の音が印象的。映画っぽくない映画だった。映画とは。
