このレビューはネタバレを含みます
(2015年4月27日 劇場鑑賞)
北野監督、初の不発!
ただひたすらに、果てしなく退屈でつまらない前半。
なんのストーリーも始まらず、なんの迫力も魅力もなく、茫漠としたまま中盤まで終了。
ラスト、やっとこさ京浜連合の事務所へ乗り込んだジジイ共。中尾彬を盾に、ナイフやら拳銃やらでめちゃめちゃにしちゃうあたり、北野監督らしいユーモアを感じてよかったです。
その後のベンツvs都バスのカーチェイスも、他では見られないアクションだと思い、これもよかったですが、時すでに遅し。
ラスト20分弱のこのハチャメチャな世界観が、全編続くと期待していっただけに、個人的には残念でした。
北野監督の映画は、バイオレンス系はもちろん、『あの夏、いちばん静かな海』や『アキレスと亀』といった芸術系、変わり種までかなり見てますが、
今回は初の不発でした。
ただし!
劇場ではけっこう笑いが起こってました!笑い声から察するに、声の主はすべて年配の方のようでしたが、。つまり、人によっては十分に楽しめる作品なのだと思います。
私は少し先入観がありすぎたようですね。
製作:2014年
監督:北野武
出演:藤竜也