3のあとに凄く挑戦的な話だなという印象は残ったのですが、見終わったら“何”の話だっけ?という困惑が多く残った作品でした
映像は、実写かとみまごうくらいの濡れた泥や水の表現がすさまじく、ぬいぐるみのふかふか感にもバリエーションがあるのは本当に観てて楽しいです
あとダッキー&バニー周りの描写はシュールで笑えて楽しかった
一方で物語はいろいろ歪な感じがしてしまいました
晩年の生きてきた価値観に疑問を持った主人公の選択・決断の話というのはわかりますけれど、
“おもちゃ”と持ち主の関係を突き詰めていたシリーズとしては、一線越えてしまって受け入れるのが難しいでした
やはり前作までギリギリおもちゃの生き様や死生観が確立してたのを、野生化可能な自立型ロボットのようにしたことで世界観を曖昧にしてしまってるように感じたのが大きいかなと思います
特におもちゃを大切にできず失くしたり壊しても、それは自然なことで彼らの意思かもしれなくて何処かで楽しく生きてるかもね、という無責任を正当化してしまいそうな描写の数々は正直好きではありませんでした
“おもちゃ”が主人公という特殊性を拭えなかったので、人の生涯の普遍的なテーマに当てはめた物語を受け入れるのが難しかったです