骨折り損

トイ・ストーリー4の骨折り損のネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「けっこう面白かった」

本当にこの言葉が一番しっくりくる。
可もなく、不可もなく、それは今回の場合はいい意味で安定して楽しめたってことで。

正直、賛否両論ってのが信じられない。
まあ議論になる部分はわかるんだけど、そんな議論になるほどかって思ってしまったのが素直な感想。

そう思うと、俺はウッディは好きだけどそこまでウッディに感情移入していなかったのかもとも思った。彼がどういう道を選ぼうが素直に受け入れられた。今回のオチで「誰かのおもちゃ」から卒業したのはどこか自分の中では必然にも思っていたし、ある意味で驚きはなかった。

そのいつか来る卒業の存在は、3で明確に僕らに突きつけられた。でも3の最後はまた「誰かのおもちゃ」になって終わった。
そこがとても切なくて好きな部分だった。分かっていても、また同じような道を辿るおもちゃたち。そこで終わるからこそ、その先をこちらに想像させてくれる。その答えは出ないからこそ、トイストーリーは永遠に生き続ける。


しかし、4が生まれた。続編の知らせを聞いた時はかなりショックだった。
でも結局観に行った。
そして楽しめた。
ただ、「けっこう面白かった」のはやはりスピンオフの域を超えなかったからとも言える。なんだかんだでウッディやバズがまた見れるってだけでどんな新作も見てしまう。今作も今までで一番レベルでゲラゲラ笑えて最高だったけど、終わって気づいたのは「トイストーリー・テラー」をテレビで見て笑っていた感覚に似ているということ。

自然と自分の中では途中からスピンオフ感覚で見ていたから、キャラに集中してたくさん笑えたのかもしれない。本筋は割と気にしていなかった。

「4」この数字が意味するものはあまりにも大きかった。
骨折り損

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