toshi

PKのtoshiのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
5.0
日本での公開を心待ちにしておりました本作で、本日要約観に行くことが出来ました。きっとうまくいくの監督&主演コンビ作品でございますのでハズレるわけがありません。非常に楽しませていただきました。

宇宙人のPKが地球で無くした大事なものを取り戻すため、無くしたものと神様を探す物語。でも丸裸で地上に降りて大事なものを無くすとすぐに、後に母国インドでTVレポーターとなる女性ジャグーが住むベルギーに舞台が移ります。ジャグーと出会う青年サルファラーズの恋模様が歌と踊りで盛り上げられますが、油断はできません。PKが地上に降りてからさかのぼると既に伏線は至る所に散りばめられている様です。

ジャグーが母国インドに帰国すると、既に服も来て言葉をしゃべれる様になったPKが存在しますが、何故か黄色いヘルメットを被っていますw その姿が何とも可愛い事。しばらくPKの言動に釘付けです。ミスター・パーフェクトの異名を持つアーミル・カーンの演技はやはり流石の一言です。

PKが何故服を着て、言葉をしゃべれる様になったかはしっかりと伏線回収となって描かれていますが、さすがボリウッド。それが長いですw でもPKが韓国のりみたいなものを常に噛み続けていて、あれは何だ?とずっと気になっていたので、退屈ではありませんでしたw 逆に韓国のりみたいな物体が気になり過ぎて、そちらに気が向く時間もあり集中できず、いかん、いかんっ!と何度か我に返る事に・・・。

後半から予想通り待っておりましたっ!の伏線回収の連続です。ある事件をきっかけにそれは始まりますが、本当に丁寧に細部において回収してくれます。因みに杖一本だけで宙に浮いている老人がなぜ浮いているのかもしっかり回収してくれておりました。

ジャグーとサルファラーズについても伏線回収しスッキリさせてくれますが、二人の関係の為に行うPKの言動に感動。そしてPKが嘘の神様と本当の神様を語り無くしたものを取り戻す回収劇は圧巻で胸が熱くなります。

PKが地球にたどり着き、嘘と神様の存在を知り、この2つの存在をPKが悟ることで、本作に登場する人達の無くしたものを取り戻してくれます。

ラストに向けてもまだまだ伏線回収は続きますが、ジャグーのお父さんが見せた伏線回収シーンではもう我慢できません。温かい涙が頬を流れます。

オーラスも、ジャグーとPKのあるシーンであった伏線の回収でホッコリ致しました。

きっとうまくいく同様、喜怒哀楽、伏線と回収がふんだんに散りばめられた本当に素晴らしい作品でございました。ですからお願いです。こんな素晴らしい映画をもっともっと沢山の映画館で上映してください。
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