ホントとウソと信じることと。
よく知らない作品だったが、評価が高いので鑑賞。予想以上に良かった。
ボリウッドをこれまでロクに観ていなかったので、どんなもんだろう?と思っていたけど、あふれる映画愛を感じた。
特にミュージカルのような歌とダンスはとても良かった。これは楽しい!その他の設定もかつて何かのハリウッド映画で観たようなものなのだけど、焼き直しとかそういう感じではなく、それらへのリスペクトと、面白いものを作ろうという気概を感じた。
宇宙人と地球人との異文化交流ものという設定を上手く生かした、宗教への問題提起の仕方はお見事。
実はこの手法は、福島県で行われている「宇宙人コンテスト」のコンセプトと近くて、それは様々な宇宙人に扮した人々が地球の問題を宇宙人の立場から投げかけるというコンテスト。地球人が言うと(特に宗教がらみは)カドが立つけど、宇宙人ならOKというわけだ。
冗長といえば冗長で、上映時間は確かにやや長い印象。特に前半、PKの回想シーンのあたり。
その日の鑑賞2本目だったので余計にそう感じたのかも。それでも十分楽しめたけど。
真実もウソも、全くなくても、ありすぎても世界というのは、きっと上手くいかなくて。
人と人とが互いに敬意を払って使い分けていくことが大切なのだろう。
楽しさだけでなく、そんな前向きなメッセージを本作から受け取った。