〈 楽園のアダムとイブが、林檎を食べ羞恥を知ったときから人間の生活がはじまった 〉
「きっとうまくいく」で歴史的な大成功を収めたチームが、次は一体どんな作品をつくってくるのか?楽しみであり不安でもあったが …
キャッチコピー風にいうと、『この作品は〝インド〟という独特な土地柄と、〝インド映画〟という特異な大衆文化が生んだ、現代の〈禁断の果実〉である』と思う。
大衆コメディ映画というかたちをとりながらも、アーミル・カーン扮する主人公が、宇宙人の視点から地球の文化様式、とくに神さま(信仰・宗教)に対し、無垢なソクラテス的視点で鋭く切り込んでいく。
「不思議なことにこの星には二人の神さまが存在する。一人は自分の父であり母であるかのような壮大なる創造主、そしてもう一人は人間がつくりだした… 」
はじまってしばらくは、「これは八割がた駄作かな〜」「インド映画でSFはないな〜」とたかをくくって観ていましたが、インターバル付近からはもう正座状態(笑)
パキスタン大使館からのシーンは完全にやられました(´ω`)
別れの際のカセットテープについてのくだりは、必要だったのか?(全体のバランスをとるうえでの恋愛モリ?)
はたしてPKが地球で学んだ大切なこととは、本当に〝嘘〟でよかったのか?(けっこう大事なポイントかと思います)
踊る車と服の調達のあたりはよくわかりませんが、インド人ならではの内輪ネタなのかな?
この監督さん、次はどんな作品を撮るのだろう。
「SW」より楽しみかも。