「ミスター・インクレディブル」というよりは「ミセス・イラスティガール」
でもやっぱり、「インクレディブル・ファミリー」
大好きだった前作にも負けず劣らずといったかんじで、素晴らしい続編に仕上がっているように思いました。
褒めるべきところは沢山あると思いますが、何より特筆すべきはそのコスパの良さではないでしょうか?
1秒1秒の(時間)に対しての(完成度)がとても高いように感じました。
つまりは、無駄なシーンがなく面白い!!
あっという間の118分で、鑑賞後は大変気分良く映画館を出ることが出来ました。
なので、個人的にはとても高い評価の作品
となりました。
ただ、俗に言う〝100年先まで評価される作品〟であるか?と言われると(このシリーズを一つと考えれば別だけど)、口当たりは抜群なんだけどクセやフカミが少し足りないのかもしれません。
〝オールタイムベスト〟に選ばれにくい、も同意。
最近、湯浅監督の「デビルマン」を観ています。
昭和のTVシリーズよりも原作寄りに作られていて、とくに今回はあえて[大人向け]と謳ってあるだけあって、まったく容赦がない感じ(笑)
同じ最新のヒーローアニメでも、「ミスターインクレディブル」とはえらい違いですが、どちらの作品も素晴らしいです。
もしも、この二つを足して二で割るような作品が出来れば、さぞや傑作が生まれるのではないかと思ったりしました。
実写もアニメも、アメリカのヒーローものは量も沢山あるけど最近はとくに完成度の高い作品が多いですね!
日本のヒーローもの。
国民性や文化的にあまり求められてないのかもしれませんが、「映画」を大衆娯楽と捉えるなら、とてもマッチしたコンテンツではないでしょうか。
質の良い作品が出来あがるのならば是非観てみたい。
それよりも多分、時代的にもなんとなく魅力的な悪役の作品の方が日本には向いているのかもしれませんね。
「パトレイバー」や「ガンダム」のように。