現代の”成りあがり”映画でしたね。
ただ昔の成りあがり映画と違って、主人公の心の闇が強烈に押し出されて、自分の手を汚さず、ボタン一押し、口八丁でのし上がっていくいかにも現代的なやり方でのし上がっていくのが、とても”面白かった”です。
ただ共感は一切ありませんが…。
ジェイク・ギレンホールの目力はノーカントリーのハビエル・バルデムのすさんだ目力とは対照的にカッと見開いた目力だけど、ただ2人とも自分の中に強烈な自我がありそれに貫く上で悪に染まっているという点では共通しています。
でもなぜか魅入ってしまうんですよね…。こういう悪役って。
だいたい悪役って最期を遂げるのに、成功して終わりって…。
不思議な余韻が残る映画でした。