せい爺

ミュージアムのせい爺のレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.5
9歳の息子と一緒に鑑賞したので、事前情報を殆ど知らなかった自分はかなり戸惑いました…。
子供にみせるには結構ヤバい死体表現もあったりしたので、PG12ぐらいついていても良かったのでは…。その表記があれば何らかしらの準備が出来たので…。

今のは親としての意見で…

自分としてはかなり楽しめました。映画全編は『セブン』にかなり似た作りなので、そうなるとやっぱり比べてしまうんですよね…。

主人公は中々良かったです。小栗旬は妻子に逃げられ、自暴自棄になっている刑事だったけど、役に説得力ありました!
セブンのブラピも慣れない土地で性格が正反対の上司モーガンフリーマンに諭されて、自分の能力を発揮出来ないイライラがあって、何となく二人共通してる所がありました。

雨の設定も一緒ですよね。ただミュージアムの方がその設定にしなくてはならない明確な理由がありますけど…。

猟奇的殺人の見せ方も似てます。ただ、セブンの方が工夫してあったと思います。グロさも理由もセブンには叶わなかったです。

あと一番の不満点は…

どうしてポスターでは名前を隠しているのに、テレビや舞台挨拶では露出をバンバンしてしまうんだよ!妻夫木聡!

事前情報が殆どなかったけど、妻夫木聡が出る事は少し聞いていたので、映画を見ていくうちに、これカエル男って妻夫木聡じゃん…って冷めて観てると実際そうで…。

特殊メイクが凄かったから、それは良かったけど、そこは映画の興味の持続としては大きな点なのに、それが前以てバレてるのって…

セブンのwikiにも書いてあるけど、犯人役のケビンスペイシーは『映画が公開されるまで絶対にバラすな』って言っていたらしい。そのぐらいの気心が妻夫木にも映画会社にもあれば良かったのに…

なんで舞台挨拶なんかに出てくるの?おかしいよ。

映画の作りも『このカエル男は誰なんだろう…』って観客を誘導する作りになっているので尚更です。


と不満を言ってきましたが、日本映画でもここまでやってくれたかと嬉しいですよ。このような映画大好きなのでこれからも頑張って作って欲しいです!