観たかった映画、ようやく観た。
ルイス(ジェイク・ギレンホール)の顔が最初から気持ち悪くて、まともじゃない素質を最初から持ってるな、と何もないうちから怖かった。
ナイトクローラーという仕事があるとは知らなかった。ヤクザな仕事だな。人は良いことも悪いことも慣れてくるものだ。残酷な映像も見慣れたらもっと残酷なものじゃないと満足できなくなる。求める視聴者やそれに答えるテレビ局が悪いという単純なものではない。もうそれは人間の本質で性なんだ。ディレクターのニーナは、ルーの残酷な事件映像を観て、目を輝かせながら「素晴らしい」と言う。ルーのような人間はそんな人々の意識に呼応するように出現し受け入れられるんだろう。
でも最後の最後の結末は、日本では無理だろうな。
ルーの顔つきが最初からどんどん変わっていく。ルーには彼だけの倫理や正義のようなものがあり、それに素直に従っているだけという信念があるように見える。事あるごとに人に諭したり持論を展開する姿は、本当にウザイし気味悪いが、最後の方なんか憎たらしい程の自信ある顔で、ちょっとカッコイイとさえ思ってしまった。私も刺激を求める視聴者の一人だから。
