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Dearダニー 君へのうたのmakiのレビュー・感想・評価

Dearダニー 君へのうた(2015年製作の映画)
3.0
人気ミュージシャンのダニー・コリンズは、ここ数年新曲を出すこともなく昔の曲でライブをするだけのむなしい日々を送っていた。そんな中、約40年前にダニーに宛てて書かれたジョン・レノンの手紙を手に入れる。その手紙に触発され、ダニーはツアーや婚約者を放り出し、存在を知っていながらも会ったことがなかった息子トムを訪ねる。トムは妻のサマンサ、多動性障害をもつ娘ホープと暮らしていた。トムはダニーを拒絶するが、ダニーが献身的に尽くす様子に徐々に心を開き始める。

空虚な日々を送っていた歌手ダニーが、ジョン・レノンの手紙をきっかけに自堕落な生活を改め、息子や周囲の人々とともに人生を再構築するという、実話に基づいたヒューマンドラマ。ダニーとトムの関係が深まっていく様子はうまく描かれていて全体を通していい話だったけど、金にものを言わせるやり方が多くてちょっとなぁ…と感じる部分も。また、ジョン・レノンの手紙というからにはダニー自身がミュージシャンとして見事返り咲くラストを期待していたが、その辺は中途半端だったかな。にしてもアル・パチーノの貫禄はさすが。
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