間違いなく頭良い映画。
バジェット的には大きくないだろうが見事ソレを逆手に取り、ストーリーギミックは密で、引用している物や情報量は多く、色々と考察し甲斐のあるボリュームであろう内容をムダ無く魅せる作品
…なんでしょうな。
いや、面白いとは思うんですよ!
ただ、ワシの感情は時々 俯瞰(ふかん)だったなぁ…と。
特に前半〜中盤の流れはテキストを淡々と見せられてる感じがして
「おお、映像にムダが無い感じや。」
「派手じゃないけど特殊効果スゲェな。」
みたいにイマイチ観てても本筋にドップリ浸かってない時があったりしたんですわ。
いや、単純にクライマックスは盛り上がるんだけどね。
ただ観終えてから あらすじ感覚でストーリー考えると「ナルホドなぁ〜」で終わってる自分も居るというか。
方向性としては芸術的作品というかSFガチ勢も唸るみたいなタイプの映画なんじゃないかと。
ただ、そっち方面が強くなると どうしても『ドヤ!』感を感じてしまう場合がありまして…
コレが湧き出る量に反比例して調べたりする気も無くなって来る。
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もちろんコレはワシ個人の話です。
『完全に趣味趣向の問題』ですわ。
特に中盤までは 学校の授業がすこぶる苦手マンだったワシにしてみると、あまり得意ではないタイプの先生が教鞭を取る教室の中に居た気分に近い物を感じてしまったワケですよ。
映画を観ているというより情報入れられてる様な…勉強させられてる感覚というか。
初鑑賞はDVDレンタルにて。
ぶっちゃけクライマックス手前までは何回か再生を止めてしまいました。
あまりに何度も止めてしまい、最初からやり直したぐらいでw
今回 思う所ありましてリピートしたんですが、
「 やっぱり2回 止めちゃいました。」
そんな状態だった気分をひっくり返し「ぅおもしれえぇぇっ!」となる程 オチに衝撃があったワケでもなく。
周囲で評価が高いのは分かる気がする。
ただワシ的には好きになる程じゃなかったかなぁ、と。
この作品、スゲェ奴なのは間違いなく、嫌いとか思ってるワケでもなく、でもナンか言葉で表現しにくいけど 肌の合わない奴みたいな感じ。
だから逆にソイツが好きな人も居て当然って事です。
単純にワシの感情が乗らなかったって事でしょうな。
正直にスコア低めで上げた事に対して申し訳ない気もしてます。