「普通でありたい」という望み。でも、「普通」の定義って、実に多様なんだよね。
ふわふわプリンセス系とか、不思議ちゃん系のエル・ファニングしか観てこなかったから、彼女の存在感にグッときますね。
時折見せる笑顔が、愛おしいったらありゃしないんだけど、思春期真っ只中の反抗的な態度や表情はとってもリアル。
そして、悩みと秘密を抱える母、ナオミ・ワッツがさらにいい。
若い頃は、さぞおもてになったんでしょう…というのも説得力あるし、一人で子どもを育てるんだ(って実家暮らしだけど)という強い意志も感じるし。
時よりいい味出すスーザン・サランドンばぁちゃんもパンチあるし、なんともバランスがいい良作。
最後はちょっとハッピーにまとまりすぎな気もしますが、この先にもまだ色んな苦難があるんだろう、と想像できるから、束の間の平穏… なのかな。
家族であっても、理解をするのは大変だし、理解し合うには時間がかかる… そんな、教訓をくれるお話でした。