玉生洋一

HEROの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

HERO(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

豪華キャスト。映像も綺麗。
だが肝心のストーリーが薄いのなんの。

久利生検事が型破りな努力で事件の真相を解明していく過程こそが
作品の醍醐味だと思うのだが、
そもそもの謎自体がほぼないので解明もなにもなく、
醍醐味もない。
あるのは安い人情だけ。

大使館という豪華っぽい舞台を用意しただけで内容がない。
クライマックスがない。カタルシスもない。
レギュラーキャラの人間的内面が描かれているかといえば
それもない。

薄い理由は、犯人側の事情や心情がまったく描かれていないせいだろう。
女性を轢いてしまった男性の周辺環境も一切描かれていない。
それらを描く必然性のある事件が扱われ、
せっかく揃ったヒロイン2人が事件をめぐって対立したり
ピンチになったりし、それが久利生の力で解決する展開が見られれば
満足できたのだが。
せっかく松たか子と北川景子が揃ったのにもったいない。

連ドラのほうが100倍面白いので、
物足りなかった人は連ドラを見るといい。


※フジテレビ。本編ノーカット。