元は有名な舞台作品でＨＢＯのテレビ映画。制作陣にブラッド・ピット、主演のマーク・ラファロの名前も。ジュリア・ロバーツ、マット・ボマーをはじめ、映画やドラマでよく見る有名俳優が大勢参加している。全てのキャストがこのテーマを伝えるため、使命感を肩に載せて演じているように見えた。
特筆すべきはやはりマット・ボマーで、短期間での激しい減量で役に臨んでいる。（俳優の激痩せアプローチは身体が心配になるのであまり好きではないのだけど…）前半の彼は健康的で輝いていたし、マーク・ラファロとのベッドシーンで流す涙は美しくて、それだけに後半の背骨が浮き出る程痩せた姿があまりにショックで…。でも、凄まじい説得力だった。私も実体験として病で痩せていく友人を看取っているので、マーク・ラファロの絶望が痛いほど胸に染みて激しく動揺させられた。
冒頭、猥雑で生々しくゲイコミュニティが描かれているので誰にでもオススメはできないけど、そこをファンタジーで包まないことにこの作品の意義がある。嘘のない生きている人間を描いている。
夏頃に見たけど、何も書ける気がしなくて記録してませんでした。気持ちも落ち着いてきたので印象に残ったことを書き残しました。スコアも付ける気になれないのでやめておきます。amazon プライム会員見放題対象作品。興味を持たれた方はぜひ。
