ともだちにノートを届けようとする少年の姿はまるで冒険活劇のよう。大人の理不尽にハラハラし、それでもこどもなりの優しさを胸にひたむきに走る姿に泣きそうになる。大人のことばにメッセージ性を持たせているところにも映画の深みを感じた。
すべての構図が完璧で素晴らしく、夜の町にうつる古い飾り窓の素朴な灯りにさえ感動する。音楽も絶妙。
そして、馴染みのない国の文化や生活、価値観を知るとても良い映画。世界には様々な人が住んでいて、それぞれ違う価値観で生きていることに想いを馳せることができる。当然のように学校にも街にも女の子の姿がないのが切ない。
色々考えることはできるけど、それ抜きにしても、とても面白くてドキドキハラハラして、ラストまで最高な本当に良い映画でした。名作！
