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ハーレムにかかる月のsonozyのレビュー・感想・評価

ハーレムにかかる月(1939年製作の映画)
3.0
F・W・ムルナウの作品の美術スタッフとしての経験を経て、低予算早撮りで知られる監督となったというエドガー・G・ウルマー、お初です。

ウルマーが女性問題でハリウッドを終われ、ニューヨークでマイノリティ社会をテーマに撮っていた作品のひとつという事で、ハーレムを舞台にキャストはほぼ黒人のみ。
カラフルなミュージカル風のジャケ写ですが、歌/ステージシーンはごく一部です。

未亡人のミニーと再婚したダラー・ビルの正体はギャング。
ダラーはミニーの金を狙っており、ミニーの娘スーにも手を出そうとするしょーもない野郎だが、その現場を見たミニーは娘スーを非難し家を追い出してしまう。

スーは友人の家に居候しながら、ショーパブで歌う仕事に就く。
スーの恋人ボブはギャングの悪を駆逐し、ハーレムを改革しようと動いていたが、ダラーのギャング間の抗争でミニーが犠牲に・・・

ダラー・ビルの顔つきのクセが強い&演技が素人くさいのが魅力でした。笑

スーとボブがハーレムの夜の街を見ながら「変な人たちばかりの街、まさに黒人のマンハッタンだ。この街を愛しているが、改革が必要だ。」と語るラストも印象的。

DVDの画質が悪いのが残念。
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