エイプリルフールに嘘をつく男女たちの群像劇。
観ているうちに何が本当で何が嘘かわからない。コンフィデンスマンの世界へようこそ、が頭の中に流れてきて、これコンフィデンスマンのパクリやん、と思ったら脚本が古沢良太で同じ人だ!むしろこっちが元祖!でびっくり。
群像劇で全く関係ないと思っていた人物たちが全部一つに繋がっていて伏線回収するのは見事。
同じシーンを別の登場人物からの視点や別の時間軸から見せる手法はタランティーノがパルプフィクションで世界で初めて生み出したがもう宮藤官九郎が使いこなし本作でも駆使されまくっていて見事。脚本は宮藤官九郎っぽさもある。
嘘の職業、嘘の誘拐、嘘の占い、でも本当のことも混じっており、嘘から出た真もあり、嘘も極めればスキルになり、それらのピースが最後ダーっと繋がるのが素晴らしい。
最後に、フジテレビがウソというかヤラセで謝罪するシーンがあり、これも時事ネタというか嘘から出た真だなと。笑