hajime363

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのhajime363のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

・オススメ度
MCUが好きなら“期待やや上”くらい!
テーマもしっかりしてて「ファンサービスしつつ上手くまとめたなー」って感じですが、圧倒的に傑作というレベルではないかなという印象

・テーマとか
今までのMCUは“何がヒーロー足らしめるのか”的テーマからヒーローを中心に描いていた印象ですが、今回はヴィランが主軸の映画です。
(ブラックパンサーはヴィランの物語にも監督の作家性爆発してましたけど)
本作に一貫しているのは“自己犠牲の精神”と“命の価値”について。大義のために自分を何処まで犠牲に出来るか?でせめぎあいです。バチバチです。結論は言わずもがな。
そして、もう1つの論点は“命の価値”。ヒーローは命に大小無いと主張しますが、ヴィランはあくまでランダムに減らしたがりです。それが運命だと。まぁ、確かに理不尽な暴力(自然災害含む)を経るとヒーローの主張は偽善的ですな…

・全体的な感想
ルッソ兄弟さすがっす。早くMCUが一段落して、オリジナル作品が観たい…
原作からのアレンジで一番素晴らしいのはやはりサノスの動機部分ですね。元々はデス(死の神)の気を引くために虐殺を企てるサノスな訳ですが、今作はある程度の理屈が通った(共感が出来るラインという意味で)大義名分があるし、めっちゃ人間味溢れるおじさん笑(その演出のために鎧脱いだんかな)
あのラストカットは一見の価値あり!
他の映画ではなかなか見られないですよね、やり遂げて微笑むヴィランって…(しかも夕日見ながら)
原作再現(ファンサービス)だと、“瀕死のネビュラ”にグッときました笑
果たして、キャプテンマーベルはどんな大義名分で燃え尽きおじさん(タイタン星人)をボコるのか…ともすると、サノス応援してしまうかも笑

~追記~
他の方のレビューを読んで、“命の価値”という論点においては“家族”というキーワードもありました。
象徴的なのはソーとスタロの会話、それぞれ家族と色々ありました。一方、サノスが勝った(その過程で、義理の娘への愛を超越的な力に認められた=石を貰えた)という文脈を踏まえると、MCU的には血の繋がりと言うものにはあまり価値を置いていないように思われますね。個人的にもそこが好きです。
現代社会の潮流を反映してのことですかね。
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