たつなみ

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのたつなみのレビュー・感想・評価

5.0
ムスメと一緒にDVDにて鑑賞。

スーパーヒーロー同士のケレン味たっぷりな戦いに加え、現代のアメリカ社会のメタファーにもなっており、コミックヒーローものながら実は重層的な作り。
こういう作り手の真心が感じられる作品は観終わった後に清々しさを感じる。
ルッソ兄弟最高!

『シビル・ウォー』とはアメリカ国内では”内戦”を意味し、とりわけ『南北戦争』を指す言葉でもある。
ヒーローが互いの主張をぶつけ合い、二分化して争うという構図は、保守的な共和党とリベラルな民主党との争いにも例えられるし、スーパーヒーロー達が持つ力をどうやって管理するか?という問いは銃規制にも例えられる。

最初はド派手なアクションシーンの連発にワクワクしながら観ていたが、スタークとキャップのどちらの主張も理解できるので、2人が戦う姿を見ていて段々と切ない気持ちになってくる。

アベンジャーズの次作、『インフィニティ・ウォー』では遂に最強の敵、サノスが登場するので、今回の2人のぶつかり合いの決着は『とりあえず後回し』となりそうな気がするんだが…。