四六時中アカデミーマン

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカの四六時中アカデミーマンのレビュー・感想・評価

3.8
「その戦いはもっとも切なく、もっとも絆を深める」

題名は「キャプテンアメリカ シビルウォー」と題しているが、アイアンマンことトニースタークの内側、彼の過去にもっとも近づいた映画でもある。アイアンマンシリーズでは、表面的なリッチな豪華さやアイアンマンの華やかなさを出していたが(3で少しノイローゼになるが)シビルウォーでは彼の父親に対する思いや、aou事件以降のアベンジャーズメンバーとの溝に深くメスが入り、より人間味を感じられた。

一方のキャップ側ではws事件から失踪したバッキーとの再会、政府管轄でのヒーロー活動の制御など、己の正義と法の秩序の板挟みに苦しみ、トニーとは違うある決断をする。そうした個々の思いと過去の確執がぶつかり合い物語はもっとも切なく、もっとも絆を深める展開に導いていく。

ここでの絆を深めるというのはバッキーとキャップのことでもあり、ラストシーンでもあるように過去からの脱却を果たしたトニーがキャップの為に起こしたアクションのことを指す。

本作はブラックパンサーやアントマン、スパイダーマンなど来年上映のアベンジャーズ インフィニティウォーでも重要な役を持ったキャラクターが多数出るので未見の方はぜひ見て欲しい!