ブラックパンサーのJinのレビュー・感想・評価

“賢い者は橋をかける。愚かな者は壁を作る”


途上国に見せかけた超文明国家”ワカンダ”の国王でありヒーロー”ブラックパンサー”が国の資源を守り、世界の救済のために立ち上がる話。

世間の予想よりも大きな興行収入をあげた黒人アメコミヒーローのマーベル作品。

スターウォーズ的な空中戦も、アメコミの真骨頂である戦闘シーンも、夢のあるヒーローグッズも、さすがという感じ。

ただ、それだけじゃないのが良かった。
黒人の歴史になぞらえながら、誇り高く、壁を作らず、富を分け与えることを訴えていて、すごく今っぽいと思った。
分断社会を批判し、過去の過ちを乗り越えようという姿勢。

王位継承の話って要は壮大な兄弟喧嘩みたいな感じだけど、わかりやすくていい。
アフリカ部族の儀式のシーンとかも、ギリギリ馬鹿にしてる感じが出なくてよかった。
英語もアフリカ訛りにしたり、意外と繊細だった。
アフリカ的な音楽ってかっこいいなぁ…

今までとは一味違ったヒーローものという感じだった。