りん

ブラックパンサーのりんのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.6
ハイテクノロジーが結集したアフリカの王国・ワカンダをテーマにした映画。
アベンジャーズ/シビル・ウォーで、その漆黒のスーツと王家の人間として一躍注目を浴びた、スーパーヒーロー・ブラックパンサー。

最強にかっこいい映画でした。
男も女もかっこよく、バトルシーンは驚く程にかっこよかったです。
そして民族衣装が怖かったりもしました。笑

キルモンガーに挑んだティ・チャラが敗れ去り、滝底へ消えた後のオコエとナキアのセリフで

"国に尽くしなさい"とオコエに対してナキアは"いいえ、私は国を救う"とシーンがあるのですが最初はナキアは、ワカンダ王国がキルモンガーに乗っ取られるのを阻止するために彼を倒すべきだと主張しますがしかし、オコエはナキアの主張に反対するのです。
オコエはナキアに"王座に忠誠を誓っているのであり、それに座るのが誰であろうと尽くすべきだ。"と。
ナキアはスパイとして自分の信念を貫き生きることができますが、オコエは王国の護衛を務めているため、たとえ王が邪悪な者だとしても仕える相手は選ぶことはできないのです。
悲しいお話ですよね。

もちろん、オコエもあんな野蛮なキルモンガーを王にするべきではないことは理解しています。しかしオコエも、"王を守らなければならない"と言う決まりを破ることができなかったのです。ナキアの決まりごとを破ってでも国を救いたいという気持ちと、オコエの本当の気持ちと決まりごととの間に立たされる苦悩が、見ていて辛かったです。
りん

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