トムトム

アベンジャーズ/エンドゲームのトムトムのレビュー・感想・評価

4.5
いよいよ大詰めを迎えたMCUの総決算。
少なくともこの10年間の映画界はMCU抜きには語れないと思います。
日本でも平成が終わり令和を迎えるので余計に一つの時代の終わりを感じます。

家庭のある身としてはGWは家族サービスをしなければならないので今日観ておかないとネタバレ地獄に落ちる気がしたので無理矢理観に行きました。
平成最後に観る映画が今作というのも良い感じです。

以下ネタバレになります。










とにかくこれだけの数のヒーローと10年に渡ったストーリーを交通整理して見せ切ったルッソ兄弟の手腕はいくら賞賛してもしきれません。
前作のラストで観客の度肝を抜いておきながら今作も序盤であんな展開になるとは予測できませんでした。

タイムトラベルによる過去改変を予測するファンも多かったと思いますが、そこを微妙にかわした脚本は上手いと思います。
死者が自由に生き返ってしまう展開だけはやってはいけないと思っていましたし。

ずっと溜めに溜めてキャップに言わせなかったアメコミの「アベンジャーズ」の有名なセリフ「アベンジャーズ アッセンブル」がついに発せられるシーンの盛り上がりは5億点です。

ラストの大バトルのインフィニティガントレットをマーベルヒーロー達が繋いでいくシーンは「ゴレンジャー」のゴレンジャーハリケーンみたいで上がりました。

ここでのマーベル女性ヒーローズの共闘が良かったです。
危惧していたキャプテンマーベルのチート級の強さも容認できる範疇でした。
ただ「アベンジャーズ」の時にキャプテンマーベルを呼び出していたら一瞬で解決したのにとは思います。

「アイアンマン」と「キャプテンアメリカ」の最終回としては満点の出来だと思います。
特にキャップのラストはこれ以上ない美しい最終章です。

ただ一つ苦言を言わせてもらえば、前作でやり方が過激ながらサノスはサノスなりの正義と信念を持ってアベンジャーズの前に立ちはだかったのですから今作でアベンジャーズはそのサノスの信念や正義に対する別の回答を示し、それこそが彼らをヒーローと呼ばれる所以であるという所を見せて欲しかったです。

過去に飛んでMCUの過去作世界でストーンを集める展開にする事によって正にオールスター総出演を成し遂げる脚本には賞賛しかないです。
ナタリー・ポートマンやロバート・レッドフォードまで再登場するとはおもいませんでした。

MCU作品を全作観ているファンにとっては最高の展開だと思います。

ラストのまるでカーテンコールの様なエンドロールは素晴らしいです。

オリジナルのメンバーが何人か退場して新たな局面に入るMCUにさらに注目したいです。
「ガーディアンズ オブ ギャラクシー」組が賑やかになりすぎて次回作はどうなるのか要注目です。
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