方眼

スポットライト 世紀のスクープの方眼のレビュー・感想・評価

4.5
2015年”Spotlight”。ケーキ食べてキャラ紹介(MCUメンバー多し)。ボストン・グローブ誌の新局長バロンが読んでる本は「バンビーノの呪い」(ボストン・レッドソックスのベーブ・ルース逸話)、新しい土地に馴染もうとしている。”ten thirty”=10:30は、編集会議。スポットライトチームが取材をスタートする瞬間は手持ちカメラ。”SNAP"=被害者の会。ゴルフの後、日曜日でも仕事。休日にラフな格好で仕事場にいる、これ取材もの映画の鉄則。局長が枢機卿に渡される本は「公教要理」(カトリックの入門書、要約書)。日常背景で過去の虐待を告白。13人から90人へ。電話受けるタイミング、引くカメラ。個人を告発するのではなくシステムの問題を白日の下へ。調査/会話/会議と地味な動作の連続、人物の動きと撮影場所で、躍動感や見た目の変化を作り出す。良いタイミングで9.11、そりゃ負ける。公開文書を読み上げるセリフと、移動するタクシー。”何かあると思っていた”、でも”何もしてない”。いま何ができるか、のために一歩踏み出せるか。これは「自分ごと」と感じるためのシナリオ、その視点を入れ込んだ。”運が良かっただけ”。ラスト、読者からの電話を受ける戦闘開始も手持ちカメラ。事件は70年代から90年代まで。記事公開は2002年、ピューリッツァー賞2003年。日本の20年前、愕然とする。
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