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スポットライト 世紀のスクープのyaaaのレビュー・感想・評価

4.0
「地味」こそな映画。

マイケル・キートンは自分の過去に嗚咽したり、レイチェル・マクアダムスはスカート履いてしょちゅう足組み替えたり、ライバル紙の好敵手だしたりして話を転がしたらいいものをひたすら「地味」。

マーク・ラファロが背中丸めて冴えないおっさん演じるように、普通の人々が真っ黒で巨大なジグソーパズルに挑むようにコツコツとひたすら仕事をこなしていく様が写し出される。
その地味な作業のあかつきに浮かびあがる「近所にある恐怖」。
取材チームで活躍の場のないひげの人は「近所にある恐怖」担当なのね。
地味だけどその達成感がなおさら引き立つ最後に向かってなかなか観れる。

撮影がマサノブ・タカヤナギさん。
結構、いい映画ばっかり撮影してらっしゃる。
この映画のように「地味」なルックかもしれないが、きっちり芝居おさえて素晴らしいと思います。
ハリウッドでのご活躍をもっともっと期待します。
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