はま

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のはまのレビュー・感想・評価

2.9
周囲のレビューに期待値を上げすぎた点と、あの『ハリポタ』だから外れることはないとタカをくくっていた点は私の責任だけど、本当に申し訳ないレベルで世間の評判ほど楽しむことはできませんでした。
なので以下は悲しみ半分、未来への希望半分のレビュー。

--まずは良かった点①--
主人公ニュートが素晴らしい!エディのキョドキョド演技が120%活きててこれはエディにしか出来ないと思った。慣れないNYで奔走する彼の振り回されっぷりには同情したし、隠された魅力も垣間見えてまだまだ知れば知るほど好きになれるキャラでした。喋り方がまた良いんだ…。
--良かった点その②--
コリン・ファレルと‼︎エズラ・ミラー君が‼︎好き‼︎(ただの趣味) 元々好きな2人だったので画面に出るだけで私は満足でした。って、作品の良さとは関係ないですね…。
--良かった点その③--
魔法動物が可愛い!私はやっぱり二フラー。見た目の可愛さと行動のウザさがギリギリのバランス(笑) 可愛さだけを求めるならピケット。迫力のシーンも笑えるシーンもみんな魔法動物が生み出してくれてた気がするなぁ。

だからこそ、私は「ニュートと魔法動物」の話が見たかった。実際それを期待して観に行ったし、その2つが関わっているシーンは楽しかった。
でも見れば見るほど魔法動物は関係ない展開になっていったし、最後なんか「これニュート関係ある?」なんて思っちゃう。ニュートと、エズラ君演じるクリーデンスの話があまりにも関わりがなさすぎて…どちらもキャラクターは本当に魅力的だったから、別々の話として観たかったなぁと心から思います。
ニュートのトランクがいっぱいになるまでの楽しいお話が見てみたい。『ハリポタ』自体が最後は暗くて怖い空気だったから余計にそう思います。

『ハリポタ』は映画で観て、その世界観を知って…でもその時から感じていたJKローリング氏に対する漠然とした不安が今作でちょっと形になってしまったかも。
「映画脚本に慣れた人と脚本を書いてくれていたら…」という「もしも」を考えてしまう。それくらい私には盛り上がりどころと演出に疑問を感じる作品でした。(気分が高揚するシーン、で思い出そうとしても「コレ!」っていうみんな共通する何かがなかった気がする)
でも世界観の作者だからこそ考えつく設定は沢山あってすごく感心しました。イギリスとアメリカの違いとか(ノー・マジの言い方とか)個性豊かな魔法動物とか。

5部作構想ということは『ハリポタ』同様暗く長い戦いの物語になっていくのかな…。(どうせ次作も観に行きますが)魔法動物がちゃんと物語の主役になって、活躍する話が見られると嬉しいです。

※私の中でエディの吹替えは細谷佳正氏だけなので字幕版鑑賞です。そこの融通の利かなさも私に非があるけど正直吹替え声優決定のニュースが出た時は悔しかったです…「人気声優」という看板に負けたのかと思うと悔しくて吹替え版を観る機会はなさそうです(マモ好きだけど、吹替えになるとその役が「マモ」になっちゃう感じが…)。
はま

はま