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スーサイド・スクワッドのシネラーのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
2.5
DCEUの第3作であり、
DCコミックスのヴィランを集結させた
本作を再鑑賞。
やはり、
良いキャラクター達を生かせなかった、
残念作だと思う。

アメリカ政府によって結成させられた、
犯罪者達の集まりである自殺部隊
(スーサイド・スクワッド)が
決死の任務に当たっていく物語だが、
その内容は散々なものと言える。
序盤はそれぞれのヴィランの説明が
回想を交えて進行するが、
その人物紹介を台詞で説明してしまうの
は拙すぎると思った。
物語としても結局は、
自分達で起こしてしまった尻拭いをする
内容である為、
爽快感や物事の達成感は皆無と言える。
又、スーサイド・スクワッドと対峙する
ヴィランに関しても、
何が目的なのかが全く分からなかった。
そのスーサイド・スクワッドの
ヴィラン達だが、それぞれの設定自体は
魅力的で惹かれるものがあるが、
自らを悪人と豪語するだけだったり、
人間味を感じさせる心情を描いた事で、
どうしても悪人という印象は薄い。
加えて、スーパーマンのような
メタヒューマンへの対策として
発足された部隊にも関わらず、
どう考えてもメンバーの能力としては役不足だ。

物語的に好きな要素は少ないが、
個人的に自分がDCファンなだけに
キャラクターの実写化という意味での
満足感は高い。
ハーレイ・クインはイカれ可愛く、
デッドショットも味わい深い
キャラクターではある。
出番を大幅に削られたという
ジョーカーはもっと見てみたいと思った。
僅かな登場のバットマンも
しっかり格好良く、好きな場面だった。

DCEUの作品の中で、個人的に
最も印象に残っていない作品だと思う。
公開当時の予告編は凄い面白いと
思える位に素晴らしかっただけに、
その期待を大幅に下回る内容だった。
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