Taiga

スーサイド・スクワッドのTaigaのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.5
ヴィラン側の人間がヒーローとして世界を救うストーリー。
事細かには描かれないが、スーサイド・スクワッドの一人一人に様々なバックグラウンドがある。最近思うのだけど、そもそも悪っていうのはなんなんだろうか。人間的な悪というのは相対的な評価による概念であるならば、悪は磁石のN極とS極と一緒で、正義と反対の悪の部分を切り捨てても切り捨てても、無くならないものだと思う。一方で法律などの決め事を作って線引きを行うことで、個人の行動がそれに抵触するかしないかで悪を判断する場合であっても、その行動の理由によって悪となるか正義となるか変わるのであれば結局それは相対的に悪を定義していることになる。
今回のスーサイト・スクワッドの例にすると、スーサイド・スクワッド側のデッドショットは金のために人を殺す。一方で軍の人間やウォラーは国のために人を殺している。やっていることは一緒だが、大義名分があるかどうかで評価は大違いだ。※ただし、快楽的に人を殺すことについては今回のコメントでは例外とさせてもらう。
性悪説、性善説というのがあるが、正直そんな二択で括ることはできないだろう。人にだっていろんな種類があり、自分なりの正義を持ってるし、望んで自分がやられて嫌なことはしないと思う。必要なものなのか、単に相手の気持ちを考えらない思考回路停止人間なのか、大抵はこのどちらかに当てはまるだろう。
今回の映画で上述のことを深く考えさせらたわけではないが、日頃不思議に思ってたことを結論付ける一助となってくれたのは違いない。
この映画を見てまず思ったのは、ハーレイクイーン演じるマーゴット・ロビーがびっくりするくらいその役にハマっているたことに驚いた。これまで、THE白人美人(時々ビッチ)という役柄で主人公とヒロインという立場でいた彼女だけど、その彼女がラリってる超絶ビッチの演技を完璧にこなし、さらに世界的に人気。本当にすごい。彼女を主役として映画も公開されるし、今後の彼女の活躍に期待したい。
あと、少し前にハロウィーンの渋谷をハーレイクイーンの格好して歩いている女性が多くいたみたいだけど、ちゃんとそのキャラクターを認識しているのであろうか。あれだけ人がごったかえすなかで、身の危険は感じないのであろうか。ちゃんとビッチとして立ち回るなら納得はするが、それでも正直言ってあの格好を可愛く着こなせるのは超綺麗なボディラインと美脚を併せ持った白人美人だけだろう。それなのにわざわざ似合いもしないコスチュームをきて、短足を見せびらかし、自分をビッチにみたてて価値を下げるようなことをして、本当にもったいないことをしていると感じた。

映画自体は小1的な感想で言うと、パーンバーン、ドキューンズキューンでバババババンでドッカン、ドゥクシドゥクシでぱっぱらぴーって感じ。是非見てください。
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