ゆみゆみ

ビリー・エリオット ミュージカルライブ リトル・ダンサーのゆみゆみのレビュー・感想・評価

4.8
サイコーや!サイコー過ぎる!大興奮で観終わった!

サッチャー政権下のイギリスの炭鉱の町で炭鉱の存続を望む炭鉱夫たちのストが始まった。炭鉱夫の父と兄を持つ少年ビリー(エリオット・ハンナ)はひょんなことからバレーに出会う。

炭鉱の町で反対されながらも踊り続けるストーリーは、まさしく邦画の「フラ・ガール」。
映画「リトル・ダンサー」のミュージカル版で映画の方は観たいと思いながら観たことがない。
炭鉱の町で、先の見えない闘いを続ける男たちの中で、才能を見出されたビリーを最終的にはみんな応援してくれるが、途中何度も泣けた。
正直ミュージカルはそんなに好みではないが、この作品で初めて、ミュージカルであることの意味を肌で感じた気がする。なぜここで歌う?ってつっこみたくなる作品もあるが、この作品は違った。歌う方がより自然だ。特にビリーの歌は響く。本当に素晴らしい作品だった。

シリアスなストーリーでありながら終始笑いがあり、それがとてもうまい。その弛緩でとてもよくまとまる。
何よりダンサーが素晴らしい。ビリー役のエリオットは顔は可愛いのにダンスに迫力があって圧倒される。バレーもタップもアクロバティックなダンスまで、この子がいくつか知らないが、素晴らしい才能と努力だと思う。また友達のマイケルもいい味を出してて、女装ダンスは最高だった。

そして本編以上にアンコールが光る。体が浮き上がるような感覚。痺れる。舞台であるからこその感動がある。
自分の才能を発見できることの奇跡は言葉では言い表せない。舞台を生で観たかった。
音楽もすごくいいなと思っていたら、曲はエルトン・ジョンだった。納得。
ゆみゆみ

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