【こっちのピエロ】
バラン・ボー・オダー監督のハッキングが題材のサスペンス作品
〈あらすじ〉
殺人事件への関与を疑われ国際指名手配されていた天才ハッカー・ベンヤミンが警察に出頭する。その自白によれば、きっかけは、想いを寄せる女性マリのために試験問題を入手しようとしたことだった。その後、野心家のマックスと出会った彼は、2人を中心にハッカー集団CLAY (クレイ)を結成。そして、遊び半分に手当たり次第にハッキングを繰り返し、世間の注目が高まっていくことでいつしか有頂天になっていく…。
〈所感〉
良すぎるタイトルとジャケ写!!そして、大どんでん返し!とか結末がヤバい!みたいな前情報だけあったので、楽しみつつ警戒しながら見てみたが、これは一本も二本もとられた!!絶対ネタバレ厳禁なヤツ〜!!とか言いながら、別にネット通でも無いので、最後まであまり理解が追いついていない。サイバー世界を狭い空間で表現しているのが面白い。本来個人を特定するのなんて困難に思える広大な情報の海を軽々と網羅的に渡って、その情報を利己的に利用しようと企てる集団がいる。彼らにかかれば大企業も国家もひいては世界すらも簡単にハックできることを実証しているようだ。それは恐ろしいことだが、こうして作品としてテンポ良くスピーディに見せられると、まぁ爽快でケイパー映画として充実していた。『ファイトクラブ』や『ユージャルサスペクツ』等履修済みの方でも気持ち良く騙されますので、未見の方は是非一度は見てください!!