2式

ピエロがお前を嘲笑うの2式のレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
4.1
天才ハッカーのベンヤミンがCLAY(Clowns ns laugh at you)という4人組のハッカー集団の一員の話。
ベンヤミンはいわゆるナードで根暗で影が薄い。母は自殺、戦死した祖父とその形見の薬莢と認知症の祖母と暮らしいていた。
ハッカーとしてマックスに認められてCLAYの一員として事件を起こしていくが、どれも悪戯程度。伝説級のハッカーのMRXに認めてもらえず、FR13NDSばかりが注目を浴びる。そこで一躍有名になる為に連邦局をハッキング。
しかしベンヤミンは連邦局からデータを持ち出してMRXに売り、FR13NDSのメンバーが殺される事件に発展する。MRXの正体を突き止めようとするが、一枚上手でベンヤミンはユーロポールに追われ、CLAYの他のメンバーは殺害される。
証人保護のためにベンヤミンは逮捕され、MRXのプライドの高さを利用して居場所と正体を突き止める。捜査官のハンネはベンヤミンに違和感を覚え、ベンヤミンの祖母の医者を訪れ、多重人格であり、さらに服用していたリタリンによって幻覚を見ている可能性があると発覚した。加えて、証言に出てきたマリに確認しても全くあっていないと言う。そこで証人保護が取り消しになったと思われたが、ハンネによって名無しとなり姿をくらました。
だが、ベンヤミンは名無しとなったはずが、CLAYのメンバーとマリが一緒だった。ベンヤミン曰く、ハンネは気づいている、もうトリックはいらない。

角砂糖を4個から1個にするトリックは4人格が1人に入っている伏線だった。途中で部屋に『ファイトクラブ』のポスターがあった。これも多重人格の伏線だった。でも、それもCLAYメンバー全員がユーロポールやサイバーマフィアから身を守るために証人保護を受けるための巧妙な作戦。
最後の船上も多重人格と幻覚か妄想だとおれは思ったけどどうなんだ。

サイバー上でのやり取りを電車に模してるのは面白いし分かりやすかった。

『ファイトクラブ』、『真実の行方』、『アイデンティティ』に次ぐ多重人格どんでん返し作品。確かに裏切られたし、面白かったけどそこまでの驚きはないな。ただ面白いは面白い。
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