にゃんこむ

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのにゃんこむのレビュー・感想・評価

3.8
イタリアの三部作インテリクライムコメディの1作目。
3作目が上映している頃にこの作品を知り見たかったのですが、なかなかDVD化せず……半ば諦めていました。しかし、三部作一気にレンタル開始!!嬉しい!!

○ギリシャの財政問題が発端となり、欧州広域へと波及した経済危機が原因で、大学の研究費削減や研究者の収入はカットされ、大学を追い出される教授達が少なくなかった。ある者は中華料理店の皿洗い、ガソリンスタンドの店員など、インテリ教授達はその才能を発揮することなく落ちぶれていた。
その中の一人、神経学者のピエトロも大学での職を終われ、恋人に打ち明けることも出来ずにいた。授業料を滞納していた教え子にお金を払って貰おうと付いて行った先のクラブで、若者に蔓延するドラッグを発見。これなら自分達でも作れる!と思い立ち、かつての教授仲間を集めて”合法ドラッグ”の製作に着手するが……。

『VIVA公務員!』もイタリアの財政難で公務員が一斉にリストラされたことから巻き起こるコメディでしたが、今作も風刺が効いていてとても面白い!!
7人の教授達のキャラが濃く、皆天才なんだけれどおバカと紙一重。そこがまたコメディになっていて笑いました。
普段イタリア映画を見ない主人も一緒になって笑っていたのでかなりお勧めです。

全編通して強めのサイケデリックカラーのフィルターが掛かっており、慣れるまではちょっと違和感がありましたが、慣れるとあまり気にならなくなります。
ほとんど出てくる人がおじさんばかりで地味なので、色彩が賑やかになっていいですね。

一作完結でそれなりに見れるのかと思いきや、完全に三部作の連作です。途中から見てもわけがわからないので、一作目から見る事を強くオススメします。
三作目だけ先に劇場に行こうかと思っていましたが、行かなくてよかった(汗)
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