とりさん

不正義の果てのとりさんのネタバレレビュー・内容・結末

不正義の果て(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

模範収容所とされたゲットーの最後の長老であり、生き残りであるベンヤミン・ムルメルシュタインのインタビューがメインです。
批評など私ごときがおこがましい為、私の視点での感想を書かせて頂こうと思います。

まずは・・・眠い、ベンヤミンのインタビュー眠いです、途中まではインタビュー始まって5分で瞼を上げるのが辛くなります。
なぜ、なぜ眠くなるのか・・・(ーー;
スクリーンを観つつ自問自答していると、ふと思い出したくもない職場のお偉いさんを思い出します。
延々と続く自慢話、愛想笑いで頷いてる私
あ・・・これだΣ(´∀`;)
ベンヤミン氏のインタビュー、他人落としつつ自分がどれだけ尽力したか一方的に話し続けて、言いたくない事は煙に巻く。
これ世間的に「老害」言われる受け答えじゃないですか。
ああ、こりゃ眠くなるはず(´・ω・`)

ぼんやりとそんな事を思いつつ映画は後半へ。
「あなたの言葉には感情がないですね。」
ランズマン監督この一言。これが流れを一気に変えました。
顔色が変わり一瞬言葉に詰まるベンヤミン氏。
そして、ここからがベンヤミン氏の「感情」が垣間見れるインタビューが始まったんだと思います。

その内容については、ネタバレになるので発言は控えます。
ただ、私の感じた事として

個人が危機的状況に陥ると自分の身の回りを守る事に重点を置くあまり他者を平気で切る

と言う何ともやるせない気持ちで一杯になる映画でした。
ベンヤミン氏も「悪の凡庸さ」に当てはまるから、ハーレント夫人を毛嫌いしたんじゃないのかなぁ。
とりさん

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