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狙われた男のhummingbirdのネタバレレビュー・内容・結末

狙われた男(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

(ややネタバレ)
中平康の第1作に当たるようだ。脚本は新藤兼人、銀座を舞台にしたサスペンスで面白い。音楽では、ドラムにフランキー堺の名前。

銀座とはいえ、裏通りはまだ素朴な雰囲気で、どこかの普通の町内会に見える。ストーリーにアパートとその向かいのビルの位置関係を生かしていて、ヒチコックの「裏窓」54の影響を感じる。犯行シーンは「見知らぬ乗客」51だろうか。

事件発覚の場面、クライマックスのアパートから出て向かいのビルに入る場面がいかにもな長回し。オープニングの銀座を写した場面が、ラストではちょうど逆にカメラが動いて映画が終わる。

刑事役の内藤武敏、見たことがあると思ったら「人間の條件」の丹下の人だった。キャストの中で60年代日活で活躍してるのは、近藤宏と山田禅二ぐらい?
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