海に行けばよかった

日本のいちばん長い日の海に行けばよかったのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
3.2
終戦間際の内閣・陸軍のせめぎ合いをスピーディかつコンパクトに描いており、2時間半の長丁場でもだれることなく観れた。登場人物はじめ尺に比して情報量が多すぎて処理しきれないきらいはあったが、陸軍の抗戦ムードと天皇の意向の板挟みに苦悩する役所広司の阿南惟幾をはじめ、貫禄ある山崎努の鈴木貫太郎や、モッくんの昭和天皇ら群像劇の中心となる主要キャストはさすがに良かった。特に期待していなかった松坂桃李のが、血気盛んで狂信的な青年将校役を意外なくらい頑張っていた。宮城事件はかなり駆け足だったので、もっとじっくり描いて欲しかったかな。