エドワード・スノーデン事件の顛末のビハインド・ザ・シーン。
実際の暴露が行われる前からスノーデンに接触していた作者が、香港での8日間に渡るインタビューを中心にその後も含め構成している。
作中でも言われてたが、まるでル・カレのスパイ小説。
権力は本質的にビッグブラザーを志向する部分があると思うが、9.11は彼らに「対テロ」という魔法のワードを与えてしまったのかも知れないな。
フリーな無法地帯だったはずのデジタルワールドが、実は一番窮屈な場所になっている皮肉。
世界中の通信を傍受・蓄積するって「エクス・マキナ」でマッドサイエンティストがやってる事と同じなんだが、案外NSAのデータ使ってAI作ったら凄いのが出来るかも。
スカイネット化して直ちに人類滅ぼされそうな気もするが。
ちなみに、作中に海中ケーブルからのデータ傍受量を示した地図が出てくるのだが、日本周辺の傍受量が半端なかった。
我々のプライバシーも丸裸という事か。
エロいワードとか検索すると、エロい奴監視リストに載っちゃうのだろうか。
スノーデン事件は間も無く劇映画版も公開されるが、どんな切り口でくるのか楽しみだ。
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