Kazukidz

バケモノの子のKazukidzのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.5
胸の中の剣が大事



9歳の少年は、母に先立たれ、父は行方知れず、親戚に引き取られる寸前で家を飛び出し渋谷へ辿り着く。裏路地を彷徨っていると別世界のバケモノが住む街へ迷い込み、そこで出会った熊徹に育てられる事となるが、ソリの合わない2人は最初こそいがみ合っているものの、やがて修業を通じて互いに成長していくのだが...


身寄りのない2人が本当の親子の様に絆を紡いでいく物語。17歳になった九太が、突然人間界へ行く下りあたりがら、少し失速気味。どファンタジーで突き抜けて欲しかった... 突如、出願書提出したり、リアル若者描写するより、バケモノの街、渋天街の魅力とか、九太だけ何故街へ入り込めたとか、要素がいっぱいあるのに、人間界の事を無理矢理組み込もうとして、全体薄くなっちゃったイメージ。前半のわくわくがもったいない!

しかし良いところもたくさん!久太と熊徹の修行描写、熊徹vs猪王山と激戦など、胸躍るアニメーションならでなアクションシーンは魅力たっぷり。後半が気になりますが、面白い作品ではあります!
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