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THE BATMAN-ザ・バットマンーのKazukidzのレビュー・感想・評価

3.9
より内面に、よりダークに、より不安定に



ブルースがBATMAN活動始めて2年あまり、権力者を狙った連続殺人が発生。犯人はリドラーと名乗り、BATMANや警察を挑発し続け、殺人の度、現場になぞなぞを残す知能愉快犯。犯人へ近く程に、過去の真実が徐々に浮き彫りとなる。


1980年代に初映画化され登場したバットマン。2005年のビギンズを皮切りにダークナイト、ライジングまでのバットマン金字塔と名高い3部作を生み出したクリストファーノーラン。そして2022年マット・リーヴス監督がまた新たなバットマン像を生み出した本作。

未熟なバットマンと現代社会の闇を浮き彫りにするリドラーが、映画内の枠を超えリアル世界と通じる不安定さの象徴として、事実存在している様に思えてならない。その点をみても、マット・リーヴス監督が新しいバットマンを生み出した事は強い。切り込み方も素晴らしかったです!

しかしながら、そのテーマ・コンセプトがあるものの、探偵感ある筋書きやセリーナの存在、重厚さのある見た目に対しチープなバットマンの動き方は、視覚効果が強く重い雰囲気あるにも関わらず、少しチグハグしているかなと感じましたが、176分十分に楽しめる作品になってます!(長いけどねw)
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