オレンジマン

バケモノの子のオレンジマンのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.3
「6年間はパパだったんだよ。できそこないだけど、パパだったんだよ。」そんなセリフの映画の裏返しのような、そのまた裏返しのような本作は、父と子の問題を包括して「人間とは何か?」あるいは「大人とは?子供とは?」というテーマの映画だったように思う。

夏の熱い日に、涼しい映画館で、家族と友達と恋人と観にいく映画としてはまったく悪くない。
何にも考えず、ぼんやり眺めていられるし、それに耐えるだけの美しい描写がある。
確かに説明台詞が先行して、「おいおい」と思うところも多々あったが、まぁそういうこともある。元気だして行こう笑
ストーリーはまぁなんとも言えないが、ある程度良い話だし。


と、まぁ当たり障りのない映画なのだが、いくつか気になる点はあった。
まず、途中でいきなり挿入されるキラキラseventeen daysは必要なのだろうか。大検がどうとか、あまりにどうでも良くて笑ってしまう。
次に、最初の方のきゅうたの心情がよくわかんない。わかるといえばわかるんだが、そんなに熊徹のこと嫌いかな?突然来た新しいお母さんに反発してしまう的な感じなのだろうか。
あとは、声。
「きゅうた、いくつになった?」(指で17)「そうか、じゃあ今日から、じゅうななただ」「きゅうたでいいよ」
じゃねぇよ笑おい染谷先生。あんた染谷先生でしょ。わかるよ〜
きゅうたというよりは、むしろ寄生獣の泉新一という感じがしてしまった。その点、宮崎あおいはうまいのだなと。大泉洋は大泉洋と丸わかりだが、ファンなので許す笑結局はそういうことなのだと思うが。

まぁ賛否両論あるが、夏休み、家族で観に行くのは大アリだと思うので。
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