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怒りのこのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

○演技...4
演技なのかわからんが、ブスやなぁって思う泣き顔が多々。脚本なのか、魅力度なのか、惹きつけられない表情ってあるのかな。
いや、演技上手いキャストが多すぎて、上手じゃないキャストが浮いて見えたんだな。

酔っても別に大胆にはなりすぎないし、キャラのことをもっと考えてあげて欲しいし、青年が悩み事を言うにしてはあまりに原感情見せすぎだし、そういうところで冷めたな。もっと広瀬すずにフォーカスしてあげるか、キャスティングちゃんと考えたら良かったのかなと。
おっさんに対するジェラシーみたいなものを感じてるのはわかるけど、そっから近づいていくフェーズがアバウトで、共感しづらかった。子供すぎる子供のメインキャストって無価値だなって思った。
渡辺謙の、ハグ、力入ってる感じがしたかな。犯人でなかったにしても、間接的に自分が娘に対して疑念を抱かせてしまったわけだから、それに対しての負い目を感じていて欲しかった。
宮崎あおいのあの目の座りようだったり、深みはすごいと思った。上手い。
綾野剛はおんなじような演技が多い感じする。でも表情は素晴らしくて、なんでそんな顔なの?っていう表情をしてるのがいい。
広瀬すず、最初紋切り型の田舎系ヒロインって感じで、好かなかった。セリフのサブテキストまで理解してない感覚があった。目的かな。かわいい。

○演出...3
「怒」に関してはやりすぎな気がするのと、壁の愚痴は、もっと思うことあるでしょって思うから数が少ないかな。
検査結果を知らされる瞬間を言葉なしでせっかく表しているんだから、もう一回セリフありでやる必要もないと思うし、消去法で犯人じゃないってわかるんだから、必要性がわからない。
取り調べされるおっさんもいらないんじゃないか?なんかミスリードになってる気がする。壁の落書きの文章を調整して、おっさんのセリフカットして伝えればいいと思った。

○全体(本)...3.7
「怒り」は、原感情じゃないっていうのをなんか知ってるんだけど、悲しさ、虚無感、責任感、嫌悪感、そういう様々なものから発端する感情で、言い表せない処理できない感情が「怒り」になる。って思うから、それを描写してるんじゃないかなって思ったけどシンプルに理解力不足なのかもしれないのでダウト。
最初に殺人だったりの話があると、関係性の構築に対して感情移入しづらくて、多分メインで扱っているテーマ的なのが「信じる」みたいなことだったりすると思うんだけど、ちょっと身が入りづらくなってしまった感覚がある。先々ぶっ壊れるものっていう前提で見ちゃうから。だから、最初は殺人で始めず、ある程度経ってから「警察24時」みたいな特番で、登場人物がハッとするみたいな構成にしたらいいんじゃないかなって気がした。ヒヤヒヤは大事な刺激だけど、こういうエンドなら尚更。どう見るべきかわからなかった。「怒り」が安い感じがしたから、見る側が色眼鏡かけないとチープな作品なのか、表情細々、内心深々想像していい作品なのかみたいな感じ。
こ