このレビューはネタバレを含みます
何年か前にも一度見たけれど、久しぶりにまた見たくなったので。初めて見た時から、すごく自分好みの映画。
渡辺謙、妻夫木聡、広瀬すず、それぞれが正体不明の男と出会い、3つのパートが度々切り替わりながら物語が進んでいく。
人を信じるって難しい。いくら信じたくても、疑ってかかってしまう人間の性。
スッキリ見終われる話ではなく、かなり余韻を引きずるので精神的に余裕のある時でないと見られない、、
個人的にはゲイを演じた妻夫木聡と綾野剛のパートが印象に残る。当事者をすごく研究して役に臨んだのではないかと思うほど、妻夫木聡の色気が凄い。終わり方があまりにも切なかった、切なすぎた。せめて、一緒の墓に入れていますように。そう願わずにはいられない。
印象に残る場面で言えば、田代が犯人では無いと分かって泣気崩れる宮崎あおいが良かった。愛していたのに、信じていたはずなのに、信じてあげられなかったという愛子の悲痛が無音だからかより伝わってきて、辛かった。
あ、でも田代くんは帰ってこられたから良かった。唯一救いのあるパート。
犯人が誰かわかっていない初見の時も面白かったし、分かっていてから見直しても面白かった。誰が犯人かなんて、この映画の一番伝えたいところにはあんまり関係ないんだと思う。
色んな人に勧めたいけど、話としては重いので気軽に勧められないのが残念。でもみんな見て〜の気持ち
