このレビューはネタバレを含みます
良い年して自分の過ち弱さ小ささを認めない最悪の父親が主人公で、見ていてかなりしんどかった。
そんな添田との対比を示すかのような、自殺した運転手の女性の葬式での相手方の母親とのシーンがとても印象的だった。
大切な娘を失ったいう自分と同じ状況にいるのに、自分とは対象的な言動のあの母親の姿を見て、自分の情けなさを少しは自覚したのだろう。終盤なんとか花音のことを理解しようとする添田の姿は、憎めなかった。
青柳の、のり弁のシーンも印象的だった。添田がもつ負の感情と投げやりな姿に青柳も染められていってしまうのかと心配したが、己の過ちに気づき、素直に謝ることができるところが、やはり彼は添田とは決定的に違った。最後、彼が少しでも救われて本当に良かった。
あと、こういう映画だと、メディアの性格が死ぬほど悪く描かれがちだけどさすがに実際はもう少しマシだと思いたい.....
